1950-03-29 第7回国会 衆議院 厚生委員会 第19号
大部分の者が、政府の、林大臣の主観的な意図にかかわらず、ほとんど生か死かの状態に追い込まれてしまつておるのであつて、ここからいろいろな問題が起きて来るわけですが、一方ではこういう人の中から、沖繩方面にどんどん募集されて——日本の食えない失業者たちが、あるいは食えない人民層が、沖繩の方にどんどん送られているといううわさが、あるいは報告がわれわれの方によく聞えて来ますが、大臣はこの点はお聞き及びでありますか
大部分の者が、政府の、林大臣の主観的な意図にかかわらず、ほとんど生か死かの状態に追い込まれてしまつておるのであつて、ここからいろいろな問題が起きて来るわけですが、一方ではこういう人の中から、沖繩方面にどんどん募集されて——日本の食えない失業者たちが、あるいは食えない人民層が、沖繩の方にどんどん送られているといううわさが、あるいは報告がわれわれの方によく聞えて来ますが、大臣はこの点はお聞き及びでありますか
○渡部委員 私のお聞きしたのはそういう現象だけではなくして、多くの人が職業安定所に詰めかけて職業を要求している事実があるということではなくて、その背後には、そのように多くの失業者群が、生活にたえない人民層がつくり出されつつあるという事実を認識されているかどうかということです。
それから人民層を全部犠牲にしての政策が非常に顯著になつて來ておりますことは、こういうような面と合せて軽視のできない問題じやないかというようなことが言われております。
從つて政府はこういう法案を出す前に、まず今日各産業においても集中生産が行われ、これに並行してやはり金融の集中が行われていることを改めて、もつと中小企業者あるいは一般の働く人民層への庶民金融という方向に大きな力を注いで、その後にこういう取締法を出すべきだ、こういうふうに私たちは信ずるものであります。